今年のゴールデンウィークは、まれに見る晴天続きだったようですね。
皆様も、お出掛けされている間、泥棒被害に遭うこともなく、無事に
過ごせましたでしょうか。
さて、今回は泥棒が嫌うことについてお話させていただきます。
(1)泥棒が嫌うこと:見られること
泥棒は声をかけられたりジロジロ見られるのを一番嫌います。
そのため住民相互の連帯感を強めることが最良の防犯対策のようです。
以前警察に捕まった泥棒の約9割の犯人が何らかの理由で犯行を
あきらめた経験があると答えています。
犯行をあきらめた理由としては(複数回答)
近所の人にジロジロ見られた ・・・・・約6割
補助錠が付いていた ・・・・・約3割
機械警備システムが付いていた ・・・・・約3割
犬がいた ・・・・・約3割
防犯カメラが付いていた ・・・・・約2割
窓に頑丈な面格子が付いていた ・・・・・約2割
などとなっています。
(2)泥棒が嫌うこと:明るいこと
犯罪者の調査結果では、夜間に盗みを『やりやすい』ための条件として、
『街灯がなく暗いこと』が最も高くなっています。
また、犯罪をやろうとする時の明るさの程度は、10m離れて相手の
顔が分かるかどうか、という判断基準(※1)があるそうです。相手の顔が
見えるということは、自分も見られているということで、やらないそうです。
つまり犯罪者にとって、人通り・まち並み・見通しに加え、夜間は照明
が非常に気になり、照明が連続して(少なくとも3灯)点灯している、
路上の明るさ(照度)が2~3ルクス(※2)あればやらないということです。
そのため防犯上、住宅については
①周囲を明るくすること
②門灯を取り付けること。しかも、夕方から朝まで点灯しておくことが
街全体としての防犯になります。
最近増えている照明灯として、人感センサーと一体になった、センサー
付ライトがあります。また、明かりだけではなく、フラッシュ光と同時に
アラーム音を発生させるタイプのものは、防犯上さらに効果的です。
(※1)10m先の人の顔・行動が認識できる程度の照度:20ルクス
(※2)4m先の人の挙動・姿勢等が認識できる程度以上の照度:3ルクス